12月1日、文協(ブラジル日本文化福祉協会)と国士舘マレットゴルフ協会は使用権利の譲渡契約を結びました。日本の国士館大学によって設立されたサンパウロ州サンロッケ市国士舘大学スポーツセンターは1997年に文協に寄贈されましたが、文協は地域の活性化を目指して、58ヘクタールという国士舘大学スポーツセンターのこの広大な土地を他の団体や企業に譲渡して有効に利用してもらうことを計画しており、今回のマレットゴルフ協会への譲渡はその最初の試みとなります。
ブラジルでマレットゴルフを愛好する競技者は約1200人。日系人口の最も多いサンパウロを中心にその輪は広がりつつあるようです。今人気を集めているそのマレットゴルフ団体に正式に場所を提供することで、マレットゴルフ熱が勢いを増し、その競技者である日系社会とブラジル社会がさらに結びつきを強め、地域を活性化させていく。それが文協の願うところです。国士舘大学スポーツセンター内に所在するマレットゴルフ協会本部にて結ばれたこの契約は、国士舘大学スポーツセンター所有の敷地26.725 m²の法的譲渡手段確立のための、マレットゴルフ構成員による以前の返還請求の結果です。
スポーツセンターの正面入口側に位置するこの敷地は、地元住民のグループの一つがこの場所でマレットゴルフを楽しむようになった1999年以来、協会によって使用されるようになりました。
最近、国士舘本部ではみなさんにより快適に施設を利用していただくために環境を改善する様々な工事が行なわれており、豊かな木と芝で覆われたそれぞれが18コースを有する2つのマレットゴルフ場も創設されました。1年間の活動内容としましては、会員たちは毎週の練習(週末に重点を置いて練集中)に加えて、12の公式マレットゴルフチームを巻き込んだ地元トーナメントと地方選手権大会を行なっております。
使用権の譲渡契約は文協木多喜八郎会長と国士舘マレットゴルフ協会井上久弘会長によって結ばれ、契約期間は2013年12月1日からの25年間、つまり2038年までとなっています。契約はさらに契約20年目に当事者が契約を更新するか終了するかの旨を表明することを定めています。今年1月より、福沢明新会長がマレットゴルフ協会の指揮をとっています。