
1997年に設立された文協青年委員会は、現在約150人のボランティアを擁しており、去る3月21日に新しい役員体制で活動を開始しました。今回の体制の特徴は、主要な役職に女性が多く就いている点です。
会長には心理学者のジャクリーヌ・ユカリ・ハナオカ氏が就任し、副会長にはブルーナ・デ・ソウザ・ド・オー氏、イザベラ・ベルベル・カイ氏、ジュリア・ナオミ・オニヅカ氏、タイス・シモニシソノ・カルヴァーリョ氏といった、女性たちが就任しました。
委員会の16の役職のうち9名を女性とした理由について、ハナオカ会長は率直にこう述べています。
「副会長に4人に全員女性を配置したのは、個人的な必要性からでした。まず、現在、ブラジル日系社会全体において、重要な役職に就いているのは殆どが男性だと言えます。そのような男性たちに囲まれる中で、会長として自分がより安心し、支えられていると感じるためです。そして女性がリーダーとしての場に立ち、自らの世界観や知恵、能力、感性、そして知性を共有できるよう、より多くの機会を広げたいと考えました。」
続けて「ただし、この役員メンバーには、多くの能力や感性、意欲、創造性をもたらしてくれる男性メンバーももちろん、参加しています。」と述べました。

(前列左から)JICAブラジル事務所堀脇友美子次長、西尾ロベルト義弘文協会長、ジャクリーヌ・ユカリ・ハナオカ新委員長、
猪股レオナルド前青年委員会委員長、在サンパウロ総領事館 高元次郎 首席領事、宮坂国人財団佐藤テオドロ理事長
文協青年委員会の伝統的な就任式には、文協の西尾ロベルト義弘会長の出席はもちろん、在サンパウロ日本国総領事館からは高元次郎首席領事が、JICAブラジル事務所からは堀脇友美子次長、宮坂国人財団からは佐藤テオドロ理事長が出席くださいました。
宮坂国人財団会長の佐藤テオドロ理事長は挨拶の中で、「文協青年委員会は、約30年にわたり、16歳から40歳までの若者の間でボランティア精神の育成と日本文化の継承における重要な柱として確立されてきました。そして、比類ない情熱と献身をもって絆を強め、同委員会からは沢山の優秀なリーダーが輩出されています。」と賛辞をおくりました。
一方、在サンパウロ総領事館高元次郎首席領事は、即興で発言し、自身の見解を次のように述べました。
「日本人らしい“顔立ち”や血筋、日本名を持つことは本当に重要なのでしょうか。日本の音楽家が、上手いか下手かに関係なく、ただ音楽家であると信じることで成り立っているように、自分を日系人だと思うのであれば、すでにあなたは日系人なのです。」そして、「日本政府の観点では、何が重要なのでしょうか」と問いかけ、次のように続けました。
「私たちは、ブラジルで暮らし働く皆さんが成功し、ブラジル人であることに誇りを持ってほしいと願っています。しかし同時に、心の中に日本とのつながりや影響を持ち続けてほしいのです。」
謝意と高い評価

ブラジル日本文化福祉協会 西尾ロベルト義弘 会長
文協の西尾ロベルト義弘会長は挨拶の中で、まず前会長の猪股レオナルド・ヒデキ氏が率いた前期の青年たちの活動に謝意を表しました。昨年2025年は、文協創立70周年といった節目の年であったことに加え、ブラジル・日本友好条約130.周年を記念する年でもあったため、佳子内親王殿下のご訪問、サンパウロ市立劇場での130周年記念コンサート、サンパウロ陸軍クラブでの130周年および文協創立70周年記念懇親夕食会など、重要なイベントが大変多かった年であったと振り返りました。
その中で、「文協青年委員会は実に多くの場面で協力を求められ、時間と努力、そして心を尽くして、文協の発展と課題克服、そして使命の継続に積極的に貢献してくれました。」と述べ、その役割が「責任感と献身をもって見事に果たされた。」と高く評価し、「これまでのすべての尽力に心から感謝します。」と述べました。
新しい役員体制については祝意を示し、「多くの若者の人生に直接影響を与える活動を引き継ぐという重要な挑戦であり、全面的な評価と支援に値します。」と語りました。さらに、「新体制はエネルギーと新しい発想、そして実行への強い意欲に満ちていると確信しています。この歩みにおいて、私たちも協力を惜しまない。」と期待を寄せました。
また、「親愛なるジャクリーヌ会長および役員の皆さん、リーダーシップとはすべてを一人で担うことではなく、人を鼓舞し、耳を傾け、責任を分かち合い、共に築き上げることです。」と助言を送り、「この機会を大切にし、一つひとつの瞬間を味わいながら共に成長し、その価値を最大限に生かしてほしい。」と願いを述べました。
最後に、「私たちは常にここにいて、皆さんを支え、共に関わり、皆さんの成功を心から願っています。」と締めくくりました。

ジャクリーヌ新委員長が、レオナルド前委員長に記念の表彰プレートを贈呈
ハナオカ新委員長 所信表明

文協青年委員会の新委員長として初めて挨拶に立ったジャクリーヌ・ユカリ・ハナオカ氏は、この役職を引き受けることを大きな「挑戦」と感じたと語りました。不安もあるものの、責任の方がより大きく、青年部やブラジル日系社会に関わるほどに、その思いは日々強くなっていると述べました。
また、レオナルド・イノマタ前会長からの招待をきっかけに青年部に関わるようになったと話し、転機となったのは昨年7月に文協主催でニッポン・カントリークラブにて開催された、「第4回国際日系人対話」に参加したことだったと振り返りました。
「そこで私は、他国の日系人との共通する歴史に触れ、自分自身がつながっていると実感しました。それは大きな心の動きとなり、目が輝き、自分がここに属していると感じたのです。」と語りました。
このように、「異なる環境で生きてきた日系人とのつながりを深めたい。」という思いや、「他の若い日系人や日本文化に関心を持つ人々にも同様の経験の機会を提供したい。」という願いが、文協青年委員会の委員長就任を決意した主な動機の一つであったと述べました。



就任式祝賀会となった貴賓室は、新委員長のルーツである北海道と沖縄の文化的要素を取り入れたもので家飾り付けが施されました。締めくくりには円形のダンスが選ばれ、委員長はその意図について、「ブラジルと日本双方に受け継がれる祖先の存在に敬意を表し、ダンスを通じて文化や空間、人と人、世代を超えた交流を促すことにありました。」と説明しました。
さらに、「手を取り合い、輪になって同じリズムで踊るという行為は、結束や協力、祝福の精神を想起させるものであり、それぞれの歴史や存在の場を尊重することにもつながります」と付け加えました。
文協青年委員会理事会メンバー

Presidente: Jaqueline Yukari Hanaoka
Vice-Presidência: Bruna de Sousa do Ó, Isabella Berber Kai, Júlia Naomi Onizuka, Thais Shimonishisono Carvalho
Secretários: Davi Luis Oliveira, Marina Deliperi
Diretoria – Financeiro: Leonardo Yudi Higuti e Lucas Tamanaha Cardoso
Diretoria – Marketing: Enrique Vilela Yoshida e Renata Medeiros Kaniosky
Diretoria – Recursos Humanos: Beatriz Toyama Watanabe e Erick Dias Paredes
Diretoria – Projetos: Daniel Koiti Takeuti e Victor Yuji Yama
Diretoria – Eventos: Karoline Harumi dos Santos
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