企画展「ブラジル日本移民を始めた男 水野龍――笠戸丸航海日誌サンパウロ初公開」

Expo Ryo Mizuno水野龍(1859―1951年、高知県)は、激動の明治維新の時代に土佐藩で侍として生まれ、自由民権運動の闘士をへて移民会社社長となり、1908年に第1回移民船「笠戸丸」を運行させた。
日本にブラジル・コーヒーを紹介する貢献をし、最後は家族を連れて自らブラジル移住した。

彼なくしてブラジル移住は始まらなかった。
にもかかわらず、笠戸丸移民からの預かった金の一部を返さなかった一事をもって、長い間、正当な評価がされてこなかった。
不運な〝移民の祖〟といえる。
そんな水野龍が書き残した「笠戸丸」の航海日記がサンパウロ初公開される機会に、企画展示を通して毀誉褒貶の多いパイオニアの生涯をあたらめて振りかえる。

企画のきっかけは、今年の3月に水野龍の航海日誌に関して、バストスの山中三郎資料館とブラジル日本移民史料館の間で「共有調印式」が行われたこと。
その際に、企画展のアイデアがでた。その後、サンパウロ州では公文書館(Arquivo Público do Estado de São Paulo)やバストス市、パラナ州では州都クリチーバ(水野龍三郎氏から資料提供)やパラナ州立国土地図・地理院(Instituto de Terras, Cartografia e Geociências do Estado do Paraná)、国外ではアルゼンチンのブエノスアイレスで水野龍の娘・野村妙香さんにインタビュー、日本では国立国会図書館や外務省外交史料館、水野が創業したカフェ・パウリスタなどでも資料を収集した。

11月11日は水野龍の157回目の生誕日であり、その月に開幕式が行われることになった。
その調査内容を20枚のパネル展示にまとめ、笠戸丸航海日誌を始め、家族などから借りた貴重な物品15点と共に展示する。
資料の内容を実際に手に持って読めるように、コピーも置かれている。

【開幕式】2016年11月4日
【一般公開の期間】2016年11月5日から2017年1月29日まで。
【会館時間】火曜日から日曜日まで午後1時半から5時まで。
【入場料】大人10レアイス、子供、学生、60才以上は5レアイス。5才以下は無料。
【住所】Museu Histórico da Imigração Japonesa no Brasil
Rua São Joaquim, 381 Liberdade, CEP 01508-900 – São Paulo / SP – Brasil
【問い合わせ】museu@bunkyo.org.br   (11) 3209-5465
【サイト】http://www.museubunkyo.org.br

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母の日イベント「YOKOSO!」伝統の着物と和食の味わい 文協の和食普及委員会と工芸委員会が 母の日を祝うイベント「YOKOSO!伝統の着物と和食の味わい」を開催します。 「昨年と同様に、母の日を祝うために力を合わせました。」と、同イベント実行委員会の委員長でもある、文協和食普及委員会の上辻照子委員長はそう話し、「今回は、日伯友好130周年と文協創立70周年を記念する特別プログラムを企画しました。」と付け加えました。 そして「委員会の友人たちがタンスにしまっていた着物を取り出し、この特別な日にその着物を着て、ファッションショーをすることになっています。」と話し、「ウェルカム・レセプションとしてはコーヒータイム、そして心を込めて作ったお弁当もお楽しみいただける、特別なイベントになること間違いなしです。」と話しました。

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