第5回 国際日系デー「日系ブラジル人の価値観についての考察」

第5回 国際日系デー
「日系ブラジル人の価値観についての考察」パネルディスカッション&カクテルパーティ
日  時 : 2024年6月20日(木)19時~
場  所 : 文協ビル貴賓室
参加方法 : 招待客のみ

文協青年統括委員会の中の「文協架け橋委員会」は、6月20日の国際日系デーを祝賀し、その当日に「日系ブラジル人の価値観についての考察」と題したパネルディスカッションおよびカクテルパーティを開催します。

国際日系デーとは

1868年6月20日は、日本人による海外移住の先駆である集団移住者「元年者」がハワイに上陸した日であり、近代日本において日本人が初めて世界に雄飛した記念すべき日です。

日系アイデンティティを共有する世界の日系人が、第一世代の努力に感謝し、世界に広がった日系レガシーを礎に、世界の日系間の連携を促進し国際社会への一層の貢献を果たすため、2018年6月6日に開催された第59回海外日系人大会 in Hawaiiにて、6月20日を「国際日系デー」とすることを宣言しました。                     公益財団法人 海外日系人協会のサイトより

サンパウロでは、野村アウレリオ市議会議員(PSDB)が、海外日系人大会に於いて6月20日が「国際日系デー」と採択されたことを受けて、同日をサンパウロ市の公式カレンダーに組み入れることを制定する法案を市議会に提出し、採択されました。

第5回 国際日系デー
「日系ブラジル人の価値観についての考察」パネルディスカッション&カクテルパーティ

今回は、パネリストとして作家でイラストレーターのジャナイナ・トキタカ氏、日本語会議通訳者のアンナ・リギア・ポッツェッティ氏、そしてサトー・カンパニーの佐藤ネルソン社長という、当地における文化圏で活躍する3人の著名人を招待し、「日系ブラジル人の8つの価値観についての考察」というテーマでのディスカッションを予定しています。

ジャナイナ・トキタカ氏

サンパウロ大学(ECA/USP)で美術の学士号を取得し、子供や青少年向けに執筆・イラストを描き、テレビの脚本家としても活躍しています。
ジャナイナ氏の著書はイタウ・ソーシャル※・プログラムによってブラジル全土に200万部配布され、ジャブティ賞の最終選考に残り、ユネスコ文学賞を受賞し、また、彼女の作品は2019年4月2日、国際連合(UN)のSDG Book Clubは、6歳から12歳の子どもたちに国連の「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals: SDGs)について学んでもらい、行動を促すことを目的として、発表したブックリストにも掲載されています。

※イタウ ソーシャルとは、就学前と小学校最終学年という学校移行の 2 つの段階に焦点を当て、学習と学校の軌道を改善し、人種/肌の色、性別、障害、社会経済的レベルに基づく不平等を減らすために取り組んでいます。

彼女の多様性を考慮した「おとぎ話コレクション」は、コンパニア・ダス・レトラス社から出版され、同社のベストセラーとなっています。ディズニープラスのオリジナルシリーズ「ミラのマルチバース」では共同脚本責任者および共同クリエーターを務め、Netflixのシリーズ「De Volta aos 15(15歳に戻る)」では脚本の適応と脚本責任者を務めました。

脚本家として協力したドキュメンタリーシリーズ「アジアの女性」(E+)、ダイアーヌ・ドス・サントスの伝記映画「空を飛ぶ少女」、画家タルシラ・ド・アマラルの生涯を描いたミニシリーズ「タルシラになること」(SPCine※より開発助成を受ける)など、彼女の作品には女性に関する物語が目立ちます。
※SPCineとは、Spcine はサンパウロの映画およびオーディオビジュアル会社で、映画部門の発展に重点を置いたサンパウロ市の取り組みです。 祖先とアジア人のアイデンティティというテーマも彼女の作品に浸透しており、Companhia das Letras社から児童書「おばあちゃんは日本から来ました(Vovó Veio do Japão)」を、最近ではTodavia社から「日本のおとぎ話(Contos de Fada Japoneses)」を出版しています。

アンナ・リージア・ポゼッティ氏

日本語の会議通訳者であり、日本の言語、文化、歴史に関するコンテンツのクリエーターです。彼女と日本とのつながりは、幼少期の6年間を静岡県清水市で過ごしたことにあります。

彼女はカンピーナス州立大学で経済学の学士号および経済史の修士号を取得しています。彼女は、日本の資本主義の形成について、江戸時代から明治時代(16世紀から19世紀)にかけて農村で起こった変革に焦点を当てた論文を執筆しています。現在は、日本の現代社会の文化的な根源が大きな影響を受けたこれらの時代に焦点を当てて、日本の歴史を研究し続けています。 彼女はハワイ大学マノア校の通訳翻訳研究センターで会議通訳者の資格を取得しており、Komorebi Translationsのアカウントで日本語とその文化に関するコンテンツをSNSで発信しています。また、ブラジル人による日本に関する学術研究を紹介するポッドキャスト「Komorebicast」を運営しています。

ネルソン・アキラ・サトウ氏

日本のコンテンツを市場に投入した最初の会社であるブラジル・ホーム・ビデオ(現サトウ・カンパニー)の創設者。

時間の要求に合わせて、そのコンテンツを映画、テレビ、コンテンツ制作、製品ライセンスなどの他の分野に拡大しました。

同社は、「AKIRA」、「攻殻機動隊」、「ナショナルキッド」、「ウルトラマン」、「ジャスピオン」、「磁雷矢」などの作品の配信にも成功しており、今後どうやって日本文化を普及していくかという観点において参考になるとされています。

同社はラテンアメリカでNetflixのコンテンツの最初のアグリゲーターでした。また、同社は2023年にBTSグループの親会社であるHybeとの契約を締結し、「BTS: Bring the Soul – the Movie」というアイコニックなK-popバンドのドキュメンタリーを公開しました。

同年に、SATO+というSamsung TV Plusとのチャンネルを立ち上げ、日本、韓国、中国の独占コンテンツを提供しました。また、文協と提携し、1,100席所有する文協大講堂においてのSato Cinemaプロジェクトを開始しています。

ネルソン・サトウは、2015年以来、エミー賞ブラジルの審査員であり、BRAVI、BR-JP商工会議所、およびNEB(ブラジル日系企業家)のメンバーでもあります。

ニュース

第16回文協全伯俳句大会 兼題投句受付中(〆切-5月30日)

文協文芸委員会主催の第16回文協全伯俳句大会が8月17日午前9時から開催されるにあたり、現在、兼題(事前投句)を募集しています。 みなさまの投句をお待ちしております! 兼題(事前投句) 〆切は5月30日(金) 兼題:秋季・冬季一切 「道」(路、径でも可)・一人五句まで(未発表作品に限る)・投句は無料・楷書(漢字にはふりがなを付けること) 投句〆切:2025年5月30日(金) 必着のこと宛先:・メールの場合 cal@bunkyo.org.br・WhatsAppの場合 +55-11-97522-6101・郵送の場合 Bunkyo

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第55回文協工芸展 参加登録受付中!6月18まで

ブラジル日本友好条約締結130周年および文協創立70周年を記念する本年、文協工芸委員会は、「第55回文協工芸展」の開催に向けて準備を進めています。 なお同展は、2025年10月4日から19日まで、文協文化スペースにて開催される予定です。 参加を希望される方は、参加方法、選考基準、スケジュールなどの詳細が記載された募集要項を以下のリンクからご確認ください。 出展の申込は、4月15日から6月8日まで、以下のオンラインの申込フォームを通じて行われます 。

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第1水曜日は文協シネマ&フリマの日🎥5月は7日に開催

毎月第1水曜日に開催する「文協シネマ&フリマ」。2025年5月は7日です。みなさまのご来場をお待ちしております。 文協シネマ 映画名:彼岸花日 時:2025年5月7日(水)13時~場 所:文協ビル大講堂料 金:無料※ポルトガル語字幕付き  映画詳細≫≫≫彼岸花 (松竹株式会社サイト) 水曜フリーマーケット 日 時:2025年5月7日(水)10時~15時場 所:文協ビル大講堂前ロビー

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パッセイオ🚌5月20日(火) 参加申込受付中!

イミグランティス・エコロジックパーク&ブラジル日本移民史料館を巡るパッセイオ 【日 時】2025年5月20日(火)8時~15時30分【料 金】一人170レアル(前払い)※貸切りバス(ガイド付き)、各所入場料込、弁当代込【申込方法】文協事務局 (11) 3208-1755までお電話ください お待たせいたしました!文協の会員拡充委員会が主催する大好評のイミグランティス・エコロジック・パーク&ブラジル日本移民史料館をめぐる次回のパッセイオは2025

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「第54回山本喜誉司賞」推薦受付中!〆切は7月25日

山本喜誉司賞とは この賞名の由来となった山本喜誉司氏は、コーヒー栽培の害虫駆除に有効なウガンダ蜂の研究で、ブラジル日系社会はもとよりブラジルにおける農業の分野で多大なる貢献を成し、母校東京大学から農学博士を授与された方です。 また同氏は文協創設者の一人であり、初代会長としてブラジル日系社会をまとめた人物でもありました。 そんな山本氏が何より熱意を傾けていたのが、農業分野における日系人後継者の育成でした。 この志を引き継ぐべく、1965年にブラジル農業技術研究協会(ABETA)は農業分野で貢献のあった日系人の個人や団体を顕彰する山本喜誉司賞(PKY)を開始しました。1999年にはABETAから文協へと託され、すでに174名の日系人または日系団体を顕彰しています。なお、現在同賞は、ブラジルの農業部門における最も伝統的な賞のうちの一つとなっています。

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