報告:第16回文協統合フォーラム(FIB)-テーマ「つながりの再発見」

去る2024年9月14日と15日、文協貴賓室にて「私たちのつながりの再発見」をテーマに、第16回 文協統合フォーラム(FIB) が開催されました。

※文協統合フォーラム(FIB)とは
ブラジル全土に広がる日系団体の統合を目指して、文協の日系団体連絡委員会が、2007年に全国21地域の代表者の参加を得て「第1回文協統合フォーラム(Fórum de Integração Bunkyo)」を開催したのが始まりです。
その際、これは日系団体の活性化につながるものと好評を博し、以来回数を重ね、現在は青年統括委員会の管轄となり、今回で第16回を数えるまでになりました。

今回、実にブラジルの様々な州、アマゾナス州、バイア州、エスピリトサント州、マットグロッソ・ド・スル州、ミナスジェライス州、リオデジャネイロ州、リオグランデドスル州、サンタカタリーナ州、サンパウロ州からブラジル日系社会の現指導者、および未来のリーダー約150名が集いました。

このように、各州より23名の若者が参加した背景には、FIB の重要性を認識している現指導者ら8名が『若者を支援するキャンペーン』に参加し、交通費や宿泊費の援助を行ったからでした。

私たちは、日々の生活の中で私たちが何をしているのかについて、改めて考えさせられるような、挑発的なテーマを選定しました。過去を知る重要性、快適な場所から抜け出すこと、そして、刷新、革新、そして夢を見ることの大切さを混ぜ合わせたテーマです。」  文協統合フォーラム (FIB)委員会のイトウ・ドグラス・ミツユキ委員長は、開会のあいさつでそう述べました。  

このイベントでは、著名人やインフルエンサーによる講演やパネルディスカッション、芸術グループの発表、そしてみんなで一緒に取り組むグループワークなど、盛りだくさんの内容でした。

今回のFIBを通して、集まった若者たちを将来のリーダーとして育成し、また一体感を高めることを目的に、これまでの活動を見直し、その本来の目的を再発見するきっかけを作ることができました。

今回の出席者らにブラジル日本移民史料館を案内する平野オストン第7副会長

ブラジル日本移民史料館および日本館との連携のもと、イベントの前後一週間は、参加者全員に無料入場券が提供されました。

合わせてお読みください
 ブラジル日報:文協統合フォーラム=日系社会の今後を議論=全伯から150人以上が参加
       :記者コラム 若者の活躍を後押し=進む日系社会の世代交代
       :非日系会員の日本愛で活性化=サルバドール青年会

開会式および、参加者間での自己紹介の後、在サンパウロ日本国総領事館の清水享総領事と文協の石川レナト会長が、文協の和田ロドルフォ第3副会長の進行により、日系社会に対する印象や、それぞれの団体の未来と使命に関する見解を話し合いました。



ブラジル日本移民史料館運営委員会の山下リジア委員長は、ブラジルの日系史料館のネットワークについて共有し、さらに歴史の保存に利用できるいくつかのツールを紹介しました。



マルシア・カミジョ氏によるインタービュー形式で、オンラインによる日本語教室『123 Japonês』のヤマニシ・タカシ講師は、SNS上のインフルエンサーとしての経験をもとに、日系社会の展望や、日系ブラジル人団体が利用できるSNSを活用した広報について話しました。



文協の平野オストン第7副会長と日本館運営委員会の栗田クラウディオ委員長は、ブラジル日系社会内での、あるひとつの時代の人々の考え方を根本的に支える概念「パラダイム」の打破について言及しました。また、カロリーナ・モリタ氏の進行のもと、変化や自己批判について話したり、団体についてもっと知る必要があることや、目標をしっかり定めることについて話し合いました。

ブラジル太鼓協会(ABT)を代表して、ダニエル・ピカンソ氏とギリェルメ・トミシマ氏が、Sankyuプロジェクトの玉那覇貞夫氏と共に、太鼓や伝統音楽の文化的状況について、そしてどのように新たなパートナーシップを築けるかを、ララ・キミエ氏の進行のもとで議論しました。

2024年9月初めに、パラグアイのアスンシオンで開催されたCOPANI(汎アメリカ日系人大会)に出席し、帰国したばかりのブラジル・パンアメリカン日系人協会の矢野敬崇会長と、同大会で講演する機会を得たタケハナ・パトリッシア氏、同じくブラジル代表の一人として出席した田中ソフィア氏らが、ヨシザネ・ヨシオ氏の進行のもと対談を行いました。


委員長: Douglas Mitsuyuki

委員会メンバー: Bruno Hideki Minami, Carolina Hiromi Morita, Christine Takahashi, Cynthia Sayuri Adaniya, Érika Tomioka, Henrique Akio Tikasawa, Hugo Teruya, Isabella Chiam Perrote, Lara Kimie Monteiro Kinsui, Lidia Yamashita, Lucas Vellardi, Marcia Kamijo, Oston Hirano, Patricia Takehana, Patrick Dias, Reno Amoêdo, Roberto Takayuki Kato, Rodolfo Wada, Vitor Nishikiori, Yoshio Yoshizane.

主催: ブラジル日本文化福祉協会-文協
スポンサー: 宮坂国人財団, Sicoob UniCentro Br, Pilot Pen do Brasil, NaNaYa, Murc Editora Gráfica , Café Fazenda Aliança.
後援: 在サンパウロ日本国総領事館, ブラジル日本移民史料館, 日本館,ブラガンサ・パウリスタ連合日本人会.

ニュース

文協青年委員会-猪股レオナルド新委員長および新理事会役員就任式

去る2025年3月29日の土曜日の午後、文協の貴賓室に約200名の関係者が集い、猪股・タヒラ・レオナルド・ヒデキ氏の2025年度文協青年委員会委員長就任式が行われました。 他地域の様々なブラジル日系青年団体メンバーも駆け付ける中、盛況となったこの就任式には、在サンパウロ日本国総領事館の清水享総領事、JICAブラジル事務所長の宮崎 明博所長、そして文協の石川レナト会長をはじめとするブラジル日系社会の要人も多数出席しました。 2024年度文協青年委員会委員長 イザベラ・チアム氏の挨拶 まず、2024年度の委員長を務めたイザベラ・チアム氏が挨拶に立ちました。

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文協選挙2025🗳️シャッパ受付〆切は4月9日18時

写真:連立名簿を受け取る事務局の今本正美、届け出を行うシャッパ名〈Transição〉理事会会長候補の西尾ロベルト義弘、評議会会長候補の山下譲二、会計専任理事候補の原長門(敬称略) 文協の役員選挙プロセスもいよいよ最終段階に入りました。 連立名簿-シャッパ―の提出は4月9日の18時が締め切りでした。 今回、正式に立候補届を提出したのは、シャッパ名〈Transição〉のみでした。 これを受け、選挙管理委員会の木多喜八郎委員長率いる選挙管理委員会は、このTransiçãoの立候補者が定款の要件を満たしているかを確認した上で、Transiçãoを正式に承認しました。

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