
原爆投下および終戦から80年を迎えて
ブラジル在住の被爆者の証言を記録したドキュメンタリー上映会
日 時: 2025年8月14日(木)14時~
会 場: 文協小講堂 (文協ビル別館3階)
R. São Joaquim, 381 – Liberdade (最寄りのメトロ駅: São Joaquim)
委託駐車場: R. Galvão Bueno, 540 – Liberdade ※料金は各自払い
入場料:無料
広島と長崎への原爆投下から80年
本年2025年は、広島と長崎への原爆投下から80年という節目の年にあたります。この機会に、戦争の悲惨さを振り返り、平和の大切さを改めて見つめ直すことが求められています。
戦後の混乱期、多くの被爆者がブラジルへと移住しました。彼らの存在は「もう一つの原爆の物語」を物語っており、長らく見過ごされてきたその体験が、いま改めて注目を集めています。
文協国際交流委員会では、ブラジル在住の被爆者たちの証言を記録したロベルト・フェルナンデス監督のドキュメンタリー映画を特別上映し、命の尊さと平和の意義を伝える場を設けます。過去を知ることは未来を築く第一歩であり、心を揺さぶる証言を通じて、国境を越えた平和への輪が広がることを願っています。


『オ・セニョール・モリタ』(2016年、31分)
森田氏は1924年、広島県砂谷村(現・広島市佐伯区)に生まれました。自身が21歳の時、爆心地からおよそ1.3キロの地点で憲兵隊の任務にあたっていた最中に被爆し火傷を負いました。戦後、森田氏はブラジルに移住。1984年に「在ブラジル原爆被爆者協会」を設立し、海外でも日本の被爆者と同じ支援を受けられるよう訴え続けました。2019年にその訴えが認められた後は「ブラジル被爆者平和協会」と名称を変更し、世界平和を伝える運動を始めました。本作では、2024年8月に100歳で逝去した森田隆さんの人生とその活動を、証言を通して振り返ります。
『1945年11時02分:長崎の記憶』(2014年、30分)
1945年8月9日、長崎に原子爆弾が投下されました。本ドキュメンタリーでは、生存者である伊藤薫さん、芦原学さん、岩崎清孝さんが、原爆投下の瞬間に体験した出来事を語ります。
映画監督: ロベルト・フェルナンデス
言語: ポルトガル語と日本語 (字幕:ポルトガル語)
ロベルト・フェルナンデス監督とのトークセッション
ドキュメンタリー映画の上演後には、ロベルト・フェルナンデス監督とのトークセッションを予定しています。

ロベルト・フェルナンデス氏はアルゼンチン出身のプロデューサー兼映画監督で、1992から映像分野で活動しています。
ブラジルでは、政府機関、企業、NGO、文化団体向けに企業・社会・文化分野の映像プロジェクトを制作するプロダクション「O Movimento Falso Filmes」を設立しました。
彼のオリジナル作品は、人権問題と核エネルギーがもたらす危険性をテーマにしています。
同監督の今までの被爆関連の作品は、広島の原爆をテーマにした『1945年8時15分』(2012年、78分)、同じく長崎を描いた『1945年11時2分』(14年、30分)、森田隆氏に焦点を当てたドキュメンタリー『オ・セニョール・モリタ』(16年、31分)が挙げられます。

後援:
ブラジル広島文化センター
ブラジル長崎県人会