文協次期会長の動向

harumi23期6年に渡り文協会長を務めてきた木多喜八郎会長は4月25日をもって、その任期を終え、新会長が誕生します。

今現在、後任者は誰なのか?そして、新しい理事会がどのような顔ぶれになるのか?その動向に注目が集まっています。

文協理事会の第2副会長を務める山下譲二氏は長い間に文協理事会に所属をしています。今回の選挙において会長職候補として同氏の名前が挙がってましたが、本人は望んでいないことを表明しました。

木多会長は山下氏を会長職に導くことを抱き続けてきましたが、山下氏が受け入れなかったことを認めました。

3月17日、新たなる候補者を選出するべく木多会長は特別委員会を開き、第一副会長を務める呉屋春美氏を指名することが決定しました。決定後に同委員会は呉屋氏にその旨を知らせ、3月24日までに決断し、返事が欲しいことを告げました。

呉屋氏は25日には支援及び指導高等審議会会長の下本八郎氏と会合、同日の夜には地方理事も召集された文協理事会に出席し、会長に立候補する意思を正式に発表しました。26日には日系新聞社の記者たちを招き、記者会見を行いました。

呉屋春美氏

coletiva1呉屋氏は12年前から文協の活動に携わり始め、2003年~2009年(上原幸啓会長時)の6年間は第2会計常任理事を務めました。その後2009年~2013年(木多喜八郎会長時)に第4副会長を歴任し、現在は第1副会長を務めています。

同氏は沖縄県で生まれ、5歳だった1958年にブラジルへと渡り、家族は北パラナのCambaraにあるコーヒー農園で働きました。その数年後、サンパウロ州Ourinhosへ引っ越しました。

1977年バレットス工科大学土木工学科を卒業後、自身の専門分野でもある土木工学関係の仕事に就きました。1986年にはサンパウロ州税務局に入局。
マリオ・コーバスサンパウロ州知事時の中野慶昭財務長官の下、州内刑務所ネットワークの情報技術化に尽力し、2013年には定年退局しました。

1990年、1996年にはJICA研修員として日本に渡り、国家税務行政研修とブラジルにおける行政改革研修に参加しました。2000年から2006年までABJICA(JICA研修生OB会)の会長を務めました。呉屋氏は同会での初めての女性会長です。

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ブラジルの県人沖縄協会では2005年から2010年まで(与儀昭雄会長時)同会の理事を務めました。さらに沖縄県からウチナー親善大使として任命されて、活動をしています。

3月26日の午後に開催された記者会見で、呉屋氏は「周りからの指名により立候補することは決めたが、一番の思いは文協のために何かできることがあるから」ということを言及し、「より日系社会に大きく貢献したい」との抱負も語りました。

ニュース

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写真の無断転載禁止 ようこそブラジルへ!佳子内親王殿下 日本ブラジル友好交流年(外交関係樹立130周年)を記念し、ブラジル政府よりご招待を受けてご来伯される佳子内親王殿下は、ブラジル各地の日系社会関連施設にもお立ち寄りくださる予定です! 皇室とブラジル日本文化福祉協会との繋がり 1955年に創立された「ブラジル日本文化福祉協会-文協」の本部ビルは、その3年後となる1958年に三笠宮同妃両殿下の御立合いを賜り建設定礎式が挙行されるという栄光を賜りました。

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母の日イベント「YOKOSO!」~伝統の着物と和食の味わい~5月24日(土)

母の日イベント「YOKOSO!」伝統の着物と和食の味わい 文協の和食普及委員会と工芸委員会が 母の日を祝うイベント「YOKOSO!伝統の着物と和食の味わい」を開催します。 「昨年と同様に、母の日を祝うために力を合わせました。」と、同イベント実行委員会の委員長でもある、文協和食普及委員会の上辻照子委員長はそう話し、「今回は、日伯友好130周年と文協創立70周年を記念する特別プログラムを企画しました。」と付け加えました。 そして「委員会の友人たちがタンスにしまっていた着物を取り出し、この特別な日にその着物を着て、ファッションショーをすることになっています。」と話し、「ウェルカム・レセプションとしてはコーヒータイム、そして心を込めて作ったお弁当もお楽しみいただける、特別なイベントになること間違いなしです。」と話しました。

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SAVE THE DATE!第58回コロニア芸能祭🪭6月28,29日

🪭第58回コロニア芸能祭🪭 日 時:2025年6月28日(土),29日(日)10時~場 所:文協大講堂入場料:無料    ただし1㎏の保存可能な品物(砂糖,コーヒー,米、洗剤など)の寄付をお願いしています。    ご寄付頂いた品物は日系福祉団体へ寄贈いたします。 コロニア芸能祭とは ブラジル日系社会では、第一回目のブラジル日本移民を乗せた笠戸丸がサントス港に到着した 6

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移民史料館特別展:ブラジル日系社会忍耐力のルーツ―第2次世界大戦期におけるブラジルの日本移民―6月30日まで

移民史料館特別展:ブラジル日系社会忍耐力のルーツ―第2次世界大戦期におけるブラジルの日本移民 日 時:2025年4月26日~6月30日 ※毎週月曜日は休館    10時~17時 (最終入場は16時)場 所:ブラジル日本移民史料館(文協ビル7,8,9)    Rua São Joaquim, 381,

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第166回定期評議員会 「なんて素晴らしいことでしょう、会場は満員です!」この言葉は、第166回定期評議員会の準備に奔走する主催者の要望に応える中で、ある事務局メンバーが発した感嘆の一言でした。 2025年4月26日(土)の午前、会場となった文協貴賓室には、50名の評議員(うち8名は委任状による出席)をはじめ、前夜に行われた理事会に出席した地方理事、選挙管理委員会のメンバー、そして現役理事ら約40名が集い、総勢およそ100名で満席となりました。 今回の会合では、2024年度の活動報告および財務報告の承認に加え、団体の運営機関である評議員会会長、理事会会長、監査役会の選出が主要議題として行われました。 なかでも印象的だったのは、石川レナト会長の退任による一抹の寂しさが漂う中、後任として西尾ロベルト義弘氏が満場一致で新会長に選出されたことでした。

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