文協とともに日系社会の未来を切り開きましょう

当会(ブラジル日本文化福祉協会)は、2015年に創立60周年を迎えました。この半世紀において、文協は日本文化の保存及び普及に努めることはもちろん、日本及びブラジル政府、民間団体等への対外的活動の際は日系社会の代表としての立場を持って対してきました。このように一大決心でブラジルへ渡った日本移民一世たちが立ち上げた当協会が、今日まで存続できたのは、ひとえに、ブラジル日系社会の今と将来を真剣に考え、ブラジルにおける日本文化継承のために御献身くださった皆様のおかげです。

さて、本部を置く文協ビルには日本移民史料館を維持しており、日本移民110年における数々の史料を展示しています。また文協図書館は、皆様のために約6万冊の蔵書を備えています。また文協ビル講堂、会議室及び展示室では、数百人のボランティアの協力を得て日系社会のみならずブラジル社会全体に対しての文化及び社会活動を展開しています。サンパウロ市のイビラプエラ公園にある日本館は、一般の来園者が快適な環境で気軽に日本文化に接することができるよう配慮しています。サンロケ市の国士舘大学スポーツセンターでは、マレットゴルフ、ウォーキングなどのスポーツ活動が可能ですが、将来は福祉活動や環境保存の教育施設としての役割も持たせたいと考えています。

文協がこのように日本文化の継承・普及、及びブラジル日系社会繁栄のために様々な試みと必死の努力をするのは、そうするだけの価値があると確信しているからです。大切なものは“守る”必要があります。物は保存しなければ腐敗していくのが、この自然界の物理法則です。家は掃除や管理をしなければどんどん汚れていき、いずれ住めない状態になってしまいます。子供は親の世話や教育を通してふさわしい指針や人生の方向付けが与えられなければ、道を踏み外し、いずれ本人のみならず家族や周りの人にも不幸をもたらす大人になってしまうでしょう。日系社会や日本文化に関しても同様のことが言えます。誰かが世話をしなければ、誰かが管理しなければ、誰かが大切に守らなければ、時とともに腐敗し、いずれは消えてなくなり、全く過去のものとなってしまうでしょう。それは非常に悲しいことであり寂しいことです。ゆえに、文協はそれらのものを守りたいと切実に願っております。また、その信念に基づいて行動するなら実際に守ることができると確信しています。

文協は同じ願いと理念をもって日系社会・日本文化の意義ある存続に貢献したいという方々の入会を随時受け付けています。(詳しくは当協会サイトの定款第二章)

入会ご希望の場合、申込用紙を下記よりダウンロードし、ご記入の上、e-mail atendimento@bunkyo.org.br までご送付ください。

ブラジル日本文化福祉協会
Rua São Joaquim, 381 – Liberdade
01508-900 – São Paulo-SP – Brasil
Tel: (11) 3208-1755 Fax: (11) 3208-5519
Email: atendimento@bunkyo.org.br

ニュース

佳子さま、ようこそブラジルへ!

写真の無断転載禁止 ようこそブラジルへ!佳子内親王殿下 日本ブラジル友好交流年(外交関係樹立130周年)を記念し、ブラジル政府よりご招待を受けてご来伯される佳子内親王殿下は、ブラジル各地の日系社会関連施設にもお立ち寄りくださる予定です! 皇室とブラジル日本文化福祉協会との繋がり 1955年に創立された「ブラジル日本文化福祉協会-文協」の本部ビルは、その3年後となる1958年に三笠宮同妃両殿下の御立合いを賜り建設定礎式が挙行されるという栄光を賜りました。

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母の日イベント「YOKOSO!」~伝統の着物と和食の味わい~5月24日(土)

母の日イベント「YOKOSO!」伝統の着物と和食の味わい 文協の和食普及委員会と工芸委員会が 母の日を祝うイベント「YOKOSO!伝統の着物と和食の味わい」を開催します。 「昨年と同様に、母の日を祝うために力を合わせました。」と、同イベント実行委員会の委員長でもある、文協和食普及委員会の上辻照子委員長はそう話し、「今回は、日伯友好130周年と文協創立70周年を記念する特別プログラムを企画しました。」と付け加えました。 そして「委員会の友人たちがタンスにしまっていた着物を取り出し、この特別な日にその着物を着て、ファッションショーをすることになっています。」と話し、「ウェルカム・レセプションとしてはコーヒータイム、そして心を込めて作ったお弁当もお楽しみいただける、特別なイベントになること間違いなしです。」と話しました。

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SAVE THE DATE!第58回コロニア芸能祭🪭6月28,29日

🪭第58回コロニア芸能祭🪭 日 時:2025年6月28日(土),29日(日)10時~場 所:文協大講堂入場料:無料    ただし1㎏の保存可能な品物(砂糖,コーヒー,米、洗剤など)の寄付をお願いしています。    ご寄付頂いた品物は日系福祉団体へ寄贈いたします。 コロニア芸能祭とは ブラジル日系社会では、第一回目のブラジル日本移民を乗せた笠戸丸がサントス港に到着した 6

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移民史料館特別展:ブラジル日系社会忍耐力のルーツ―第2次世界大戦期におけるブラジルの日本移民―6月30日まで

移民史料館特別展:ブラジル日系社会忍耐力のルーツ―第2次世界大戦期におけるブラジルの日本移民 日 時:2025年4月26日~6月30日 ※毎週月曜日は休館    10時~17時 (最終入場は16時)場 所:ブラジル日本移民史料館(文協ビル7,8,9)    Rua São Joaquim, 381,

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第14代文協会長に西尾ロベルト義弘氏が就任

第166回定期評議員会 「なんて素晴らしいことでしょう、会場は満員です!」この言葉は、第166回定期評議員会の準備に奔走する主催者の要望に応える中で、ある事務局メンバーが発した感嘆の一言でした。 2025年4月26日(土)の午前、会場となった文協貴賓室には、50名の評議員(うち8名は委任状による出席)をはじめ、前夜に行われた理事会に出席した地方理事、選挙管理委員会のメンバー、そして現役理事ら約40名が集い、総勢およそ100名で満席となりました。 今回の会合では、2024年度の活動報告および財務報告の承認に加え、団体の運営機関である評議員会会長、理事会会長、監査役会の選出が主要議題として行われました。 なかでも印象的だったのは、石川レナト会長の退任による一抹の寂しさが漂う中、後任として西尾ロベルト義弘氏が満場一致で新会長に選出されたことでした。

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