今回のプロジェクトでは、文協、日系社会のみならず、その他一般利用者全体に対して、小・中・大規模のイベント開催可能な場を設けると同時に、各広場までの通行路を拡張し、レストラン(グルメ広場)や店舗の新設も計画しています。
国士舘スポーツセンターのマスタープランと110周年記念レガシーであるパビリオン1の配置図
パビリオン1のイメージ - 国士舘スポーツセンターでのショーやイベント会場の一つ
国士舘大学スポーツセンターとは
日本国士舘大学が、ブラジルで武道の大学を確立することを目指して、1980年よりサンロッケ(サンパウロ中心部から55キロ)の分譲地を購入し始めたのがきっかけでした。
その土地は合計581.758㎡となり、敷地の3分の1は原生林に覆われ、源泉を持つ三つの湖も広がっています。1982年には選手のための宿泊施設や事務所も完備された約2.000㎡の立派な体育館が建設されました。
しかし、1996年9月、財政難を理由にブラジル国士舘教育財団は廃団となり、国士舘大学の所有地は文協へ寄贈されることとなり、翌年の1月、正式に寄贈契約が結ばれました。
こうして1997年から国士舘スポーツセンターが文協の所有物として加わり、それを効率よく運営する課題が生まれ、何度となく議論を重ねてきました。
今現在、国士舘スポーツセンターは、文協が毎年主催する「桜まつり」が有名です。この桜まつりには約2万5000人の来場者があるなど、文協主催の主要なイベントの一つとなっています。
また国士舘スポーツセンターには、国士舘マレットゴルフ協会の本部が設置されています。木々に囲まれた芝生に各18ホールのフィールドが2つ設置されています。また体育館の隣にはコチア青年連絡協議会により建築された、茶道室と日本庭園があります。